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近況報告

日本に戻ってきましたよ~
とは言っても、ブラジル音楽界隈の活動には顔出しできそうにもありません。
まだしばらく地味にネット徘徊を続けることになりそうです。。。
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O cantador

曲名 O cantador
作詞 Nelson Motta
作曲 Dorival Caymmi 

タイトルの『cantador』は、『歌い手』のこと。

・・・とあっさり説明されていることが多いですが、
よく考えると、『cantador』ってちょっと癖のある単語です。
ていうか、そもそも『cantador』って何やねん。
歌手って『cantor』ちゃうの?

というわけで、この素朴な疑問を
通りすがりのインテリブラジル人にぶつけてみました(笑)
反応は、
「cantador!?そんな言葉聞いたこともないよ。
 一体どこで仕入れて来たの?」

律義に宿題として持ち帰り翌日改めて回答をくれましたが、
やっぱりcantadorなんて言葉は使用されていないとのこと。
歌手に該当するのは、プロアマ問わずcantor、
若しくはvocal(ボーカル)と言うんだそうです。
「contarから派生したcontadorっていう言葉は存在するけどね。
 cantarからcantadorねぇ?
 ネットではその昔ブラジル北部で移民が使ってたって説明も見たけどね。」

『cantador』という言葉のチョイスが相当特殊であるということ、
お分かりいただけたかと思います。
では何故あえてこの単語なのか、
それはこちらのサイトの解釈がヒントになるかもしれません。

ところで、ある曲が生まれるまでに、
音が先なのか、詩が先なのか、
音楽家じゃない私には分かりませんが、
この歌は、まずメロディができて、そこに歌詞が付いたようです。

Dorival CaymmiはFestival da Record(音楽祭)用にこの曲を作り、
Edu Loboに作詞を依頼しました。
Eduは打合せの後、帰宅するまでにサビ部分の歌詞をひらめき、
Doriに電話で作詞に取り掛かる旨を伝えます。
ですが何と数日後にDoriから電話があり、
Nelsinho Mottaと作詞を進めることを告げられたとか。
Eduは大人な対応をした模様です。

因みにEduが作っていた歌詞は、
 Ah, quem me dera agora, que eu tivesse a viola pra cantar
 ああ ギターがありさえすれば 歌えるのに
弾き語りをされる方々、
サビをこれに置き換えて歌ってみてはいかがでしょう?




O Cantador

Amanhece, preciso ir
Meu caminho é sem volta e sem ninguém
Eu vou pra onde a estrada levar
Cantador, só sei cantar

Ah! eu canto a dor, canto a vida e a morte, canto o amor
Ah! eu canto a dor, canto a vida e a morte, canto o amor

Cantador não escolhe o seu cantar
Canta o mundo que vê
E pro mundo que vi meu canto é dor
Mas é forte pra espantar a morte
Pra todos ouvirem a minha voz
Mesmo longe ...

De que servem meu canto e eu
Se em meu peito há um amor que não morreu
Ah! se eu soubesse ao menos chorar
Cantador, só sei cantar

Ah! eu canto a dor de uma vida perdida sem amor
Ah! eu canto a dor de uma vida perdida sem amor




歌手

夜が明ける 行かなければ
私の道は 後戻りできない 誰も歩まぬ道
私はただ この道が続くところへと 進む
歌手 私は歌うことしか知らない

ああ 私は苦しみを歌う 人生を歌う 死を歌う 愛を歌う
ああ 私は苦しみを歌う 人生を歌う 死を歌う 愛を歌う

歌手は歌を選ぶことなどできない
その目に映る世界を歌うだけ
私の見て来た世界 それ故 私の歌は苦しみの歌
けれど 私の歌は力強い歌
死すら追い払えるように
みなに 私の声が届くように
例え どんなに遠くに居ても

私もこの歌も 何の役に立つんだろう
もしも私の胸に 尽きることのない愛があったなら
ああ せめて泣くことさえできたなら
歌手 私は歌うことしかしらない

ああ 私は苦しみを歌う 人生を歌う 死を歌う 愛を歌う
ああ 私は苦しみを歌う 人生を歌う 死を歌う 愛を歌う




コード進行参考
Cifra club

参考WEBページ
人気のある歌なんですね。日本語サイトがたくさん見つかりました!
MONIQUE(モニッキ)のお散歩日記
 とても素敵な日本語訳を掲載。
ボサノバとブラジル音楽をもっと楽しもう!!
 歌詞の日本語訳を掲載。
  cantador カンタドール=歌い手
  canto a dor カントアドール=痛みを歌う
 そこ、気付かなかった。
 やはりこの歌の神髄はcantadorという単語の解釈に尽きま
ALO ALO BRASIL
 元祖ドリカイミから各種カバーまでCDジャケットと共に紹介。
ceol rugadh
 英語版にあたる『Like a lover』の日本語訳を掲載。
すね!

下記の2冊にもエピソード的な情報が載っています。
Contos na era das canções e outros escritos
A era dos festivais: uma parábola



音楽祭?レコード大賞?での様子。

雑談

特に音楽贔屓ではないブラジル人2名と、音楽雑談。
 ブラジル音楽の歌詞を読んで訳すのが好き、
 だけど、詩が芸術的で理解に苦しむし、読めても深い意味まで突っ込めない
的なことを言ってみたところ、反応は、
 ブラジル音楽の歌詞の深い意味なんて、所詮「愛」だよ

おう、さらっとそうまとめてくるのか!

音楽家なら誰が好きかと聞かれたので、
歌詞ならシコブアルキと(しったかぶりで)答えてみたら、
 シコブアルキの詩は最高だ
 だけどソーシャリストだから嫌い
 「キューバ人は最高に幸せに暮らしてる」なんていうけど、キューバの実態は極貧生活
 他人が物を持たないことを絶賛するわりに、自分はパリに大豪邸を所有してるし

お話しした2人とも高学歴であることは事実だけど、
それにしても、特段音楽に興味が無くても普通にこういう視点を持ち合わせてるんだねぇ~
考えもしませんでした!

曰く、ブラジル音楽には興味が無いらしい(!)のですが、歌詞読みに付き合ってくれそうですよ。

A Casa

曲名 A casa
作詞・作曲 Vinicius de Moraes

30年ぐらい前にみんなの歌でやっていた「変な家」の原曲。
これ、ブラジル音楽系のセッションで演奏したら、みんなびっくりするのでは。




A casa

Era uma casa muito engraçada
Não tinha teto, não tinha nada
Ninguém podia entrar nela, não
Porque na casa não tinha chão
Ninguém podia dormir na rede
Porque na casa não tinha parede
Ninguém podia fazer pipi
Porque penico não tinha ali
Mas era feita com muito esmero
na rua dos bobos numero zero




ある家

すごく変な家だったんだ
屋根がないの 何にもない
しかも 中に入れないの
だって床もないんだから
ハンモックで寝ることだってできないよ
だって壁がないんだもん
おしっこも無理
お手洗いがないから
でもね この家すっごく丁寧に建てられてるんだよ
オバカ通りの0番地にね

******

teto = 天井、屋根
chão = 床
rede = ハンモック
penico = 便器
esmero = 繊細
bobos = 愚か者




コード進行参考
Cifra club

参考WEBページ
Mojim.com
 「変な家!」の歌詞



アニメーションのクオリティ高い!
日本の「みんなの歌」としては、教育的にタブーな表現があるけどね(笑)

Aquarela

曲名 Aquarela
作詞・作曲 Toquinho / Vinicius de Moraes / G.Morra / M.Fabrizio

スペイン語歌詞掲載のついでに、
オリジナルのポル語歌詞も訳してみました。
どうですか、スペイン語歌詞は改めてチープでしょ?(笑)

因みに作者ですが、ポル語サイトでは概ねToquinho&Viniciusって書いてあります。




Aquarela

Numa folha qualquer eu desenho um sol amarelo
E com cinco ou seis retas é fácil fazer um castelo
Corro o lápis em torno da mão e me dou uma luva
E se faço chover, com dois riscos tenho um guarda-chuva

Se um pinguinho de tinta cai num pedacinho azul do papel
num instante imagino uma linda gaivota a voar no céu
Vai voando, contornando a imensa curva Norte e Sul

Vou com ela viajando Havaí, Pequim ou Istambul
Pinto um barco a vela branco navegando,
é tanto céu e mar num beijo azul

Entre as nuvens vem surgindo um lindo avião rosa e grená
Tudo em volta colorindo, com suas luzes a piscar
Basta imaginar e ele está partindo, sereno e lindo
e se a gente quiser ele vai pousar

Numa folha qualquer eu desenho um navio de partida
com alguns bons amigos bebendo de bem com a vida
De uma América a outra consigo passar num segundo
Giro um simples compasso e num círculo eu faço o mundo

Um menino caminha e caminhando chega no muro
e ali logo em frente a esperar pela gente o futuro está
E o futuro é uma astronave que tentamos pilotar

Não tem tempo nem piedade nem tem hora de chegar
Sem pedir licença muda nossa vida,
depois convida a rir ou chorar

Nessa estrada não nos cabe conhecer ou ver o que virá
O fim dela ninguém sabe bem ao certo onde vai dar
Vamos todos numa linda passarela
de uma aquarela que um dia enfim
Descolorirá

Numa folha qualquer eu desenho um sol amarelo (que descolorirá)
e com cinco ou seis retas é fácil fazer um castelo (que descolorirá)
Giro um simples compasso e num círculo eu faço o mundo (e descolorirá)




水彩画

紙っきれに 黄色いお日様を描くんだ
まっすぐな線を5・6本引けば お城だって簡単に作れちゃう
ぐるっと手の周りに鉛筆を走らせて 手袋
雨が降ってきたら 線を2本で傘のできあがり

青い色紙に絵の具がぽとり落ちたら
すぐに空想が広がる 素敵なカモメが空を飛ぶんだ
飛んでいく 北へと南へと 大きなカーブを描きながら

僕もカモメと旅をするんだ ハワイへ北京へイスタンブールへと
舟を描く 帆は真っ白 
舟は進むよ
空も海も真っ青 青が口づけしてるみたい

雲のあいまから ピンクと赤の飛行機が顔を出す
あたり一面カラフル 光り輝いてる
想像してみて 澄み渡るなか 飛行機は今まさに飛び出すところ
それともちょっと休憩しようか

紙っきれに 旅立ちの船を描くんだ
仲良しの友達と楽しい日々を送りながら
アメリカからどこへでも 一瞬で辿り着くよ
コンパスをぐるっと回せば 世界一周できちゃう

男の子が歩いてるんだ で 歩いてくと壁に出会う
そのすぐ前には 未来が待ってる
未来って言うのは宇宙船 僕らはその操縦士

悲しんでる時間もない ゴールも無い
人生は許可なく勝手に進んでく
そのあと 泣くか笑うかするんだ

僕らの道の先に何があるかなんて 誰も知らないし見えない
どこに辿り着くかなんて 誰にも正確なことは分からない
僕らはみんな 水彩画の歩道橋を歩んでる
いつか色あせる歩道橋を

紙っきれに 黄色いお日様を描くんだ (いつか色あせるんだけど)
まっすぐな線を5・6本引けば お城だって簡単に作れちゃう (いつか色あせるんだけど)
コンパスをぐるっと回せば 世界一周できちゃう (いつか色あせるんだけど)

******

folha = 紙
retas = 直線
em torno de = …の周りに
luva = 手袋
riscos = 線
pinguinho = 少量
tinta = インク
gaivota = カモメ
contornando = 周囲をめぐる
grená = ガーネット色の
volta = 周囲
sereno = 澄み渡った
navio = 大きな船
partida = 出発
logo = ちょうど
pilotar = 操縦する
piedade = 憐れみ
licença = 許可
muda = 変える
convida a = …に誘う
rir = 笑う
passarela = 歩道橋
Descolorirá = 色あせる




コード進行参考
Cifras
 Toquinho版のコード進行
 弾き方映像ついていますが、これ見て即弾けちゃうレベルの人は
 そもそもこんなページ見ないんじゃない?と思う複雑さです…
 最近暇なんでトライしてみますけどね。



…これはもしや、ブラジル版「みんなの歌」的な?
この映像のおかげで訳しやすかったです(笑)


この映像流し続けてると、「A casa」という曲が始まります。
あれ、これは、昔「みんなの歌」でやってた「変な家」では?
調べてみると、なんとこれもオリジナルはVinicius作でした…驚き。
次は「A Casa」のポル語歌詞を訳してみようかな。
聴いた感じでは、日本語訳詞はかなり原曲の雰囲気を残している気がしました。
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