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University Ao Meu Redor

曲名 Universo Ao Meu Redor
邦題 私のまわりの宇宙
作曲・作曲 Marisa Monte

昨日のライブで印象的だった曲。
ミュージシャンならみんな頷いてしまうような歌詞、とのこと。

ライブなどで歌詞調べをしたことがない曲に出会うと、
その場で歌詞を聞き取りながらネットで検索して
おおざっぱでも歌詞に目を通すようにしています。
今回は演奏者が「私の周りの宇宙」という邦題を言ったので、
そこからポル語を想像して検索キーに入れたのがこれ
universo alrededor de mi Marisa Monte
検索で即ヒットしたのが
universo ao meu redor
私が書いたのはもろスペイン語。
alrededorってスペイン語的な表現なのねー
頭にalがつくけど、アラビア語起源というわけではないよね?

というわけで語源が載ってる西和時点でalrededorを調べてみると、
 古スペイン語 al + derredor (de + redor [周囲])
というわけで、ポル語のredorと同じ単語に行きつきました。
面白いですね~
ちなみに現代スペイン語にはredorという単語は残っておりません。

古スペイン語というのは10世紀から16世紀頃のスペイン語を差し、
歴史的にはウマイヤ朝の支配からレコンキスタを経て大航海時代へといったところ。
ポルトガル王国の成立は12世紀なので、
古スペイン語時代の前半はポルトガルとスペインが明瞭に区別されていなかったということでしょうか。
その後、ポルトガルが成立しポルトガル語となり、
スペインはスペイン語として言語を発展させ今に至る中で、
ポル語では原型をとどめ、スぺ語では語を変化させた。

古代から各時代の中国語が日本に輸入され、
その都度その時の発音が日本語に適用されたため
一つの感じでも様々な音が残っています。
逆を言えば、日本人にとって借用語である漢語は
(中国本国では変化を続けたものの)日本では変化することなく
元の形をとどめ続けた。
その考えを適用するなら、
redorはポル語にとっては借用語的な単語だから当時からの姿を変えておらず
スぺ語にとっては自分の単語なので、形も変わり放題だった。。。んですかね?

歌詞の解説ではなく、言語史に飛んでしまいましたが、
やっぱり私は言語のことを考えてるとワクワクします。
たまーに触るSQLがうまいこと実行できた時も達成感(笑)

あ、歌の解説は、参考サイト一覧をご参照ください。




Universo Ao Meu Redor

Tarde, já de manhã cedinho
Quando a nevoa toma conta da cidade
Quem pega no violão
Sou eu, sou eu
Pra cantar a novidade

Quantas lágrimas de orvalho na roseira
Todo mundo tem um canto de tristeza

Graças a Deus, um passarinho
Vem me acompanhar
Cantando bem baixinho
E eu já não me sinto só
Tão só, tão só
Com o universo ao meu redor




私のまわりの宇宙

夜が更け もう早朝といえる頃
霧が街を包み込むとき
ギターを手にするのは誰?
私!私!
あたしいことを歌うのよ

バラの木の露に いくつもの涙が流れる
誰しも 何らかの悲しみの歌を持っている

神のおかげで 
小鳥が私のそばに来てくれた
とっても小さな声で歌いながら
私ももう寂しくなんかない
こんなにひとりだけど こんなにひとりだけど
私のまわりには宇宙が広がってる

******

cedinho = 非常に早く、朝早く
nevoa = 霧、もや、霞、あいまいさ、不明瞭
 ter nevoas nos olhos = よく見えない、理解できない
pega no = 掴む、取る、握る
novidade = 新しさ、新奇さ、独創性、新事実、新製品、ニュース、騒ぎ、障害
 cheio da novidade = 気取った、もったいぶった
 sem novidade = 変わったこともなく、無事に
orvalho = 露、夜露、霧雨、しずく、心の安らぎを与えるもの
roseira = バラの木
Graças a = …のおかげで、
 gracas a Deus = 紙のおめぐに身によって、おかげさまで、幸いにも
passarinho = 小鳥、赤や黄色の花を付ける野生の木
 morrir como un passarinho = 安らかに死ぬ
 ver passarinho verde = 理由もなく楽しそうである
baixinho = とても小さい声で、こっそりと
redor = 周囲、周辺、近辺

******

あれ?ライブの時のMCで聞いた解説となんか違う…
なんかもっとギター持って歌うと音楽仲間が寄ってくるみたいな印象を受けたんだけど、
私が訳し間違えてるのかなあ?

歌詞の初めのtardeはどんな意味なんだろう。。。?
一般的な意味は「夕方」「遅い」辺りだけど、
直後に「朝非常に早く」という言葉が続いてると
どちらもピンとこない。
というわけで誤訳を承知で
寝られずに夜を明かしてしまったシチュエーションにしてみました。。。
暁の頃、あさぼらけの手前。小夜更けての頃。
そう思うと、古典に似たような歌がありそうですね。




コード進行参考
Cifra Club

参考ページ
Don't trust under 30.
Marisa Monteの生い立ちや収録アルバムの紹介など
 東大スペイン語史講義資料
 上田博人先生のスペイン語史講義資料。また大学生に戻りたいし、いろんな講義を受けたい♪



アルバム収録曲全曲
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Retalhos de Cetim

曲名 Retalhos de Cetim
邦題 サテンの切れ端
作曲・作曲 Benito di Paula

先日のオープンマイクで聞いた印象的な曲。
retalhoは布の切れ端、retalhosなので布の切れ端が幾つもある感じ、
cetimはサテン生地、
ということで、タイトルは「サテンの切れ端達」の意味。

年に1回のカーニバルのサンバで好きな女性とパレードするために、
全財産をはたき、全てを注いだのに、当日裏切られたという歌。
日本にもありそうな出来事ですね。

どうでもいいんですが、サテンって子供の頃から
チープな舞台衣装に使う派手なだけの安い生地だと思ってたんですよね。
で、子供用のドレスとかサテンでも使って縫ったら
既製品なんかよりずっと安く豪華なドレスが作れるんじゃん?
なんて軽い気持ちで布屋に行って愕然としました。
サテン高い。
というか他の良い生地はもっと高いのだけど、サテンも決して安くない。

そういえばサンバダンサーのような鳥の羽を探してダイソーに行ったら無く、
ネットで探したら数本で軽く数千円することにも驚愕。

ハンドメイドは安くない(笑)




Retalhos de Cetim

Ensaiei meu samba o ano inteiro
Comprei surdo e tamborim
Gastei tudo em fantasia
Era só o que eu queria
E ela jurou desfilar pra mim

Minha escola estava tão bonita
Era tudo o que eu queria ver
Em retalhos de cetim
Eu dormi o ano inteiro
E ela jurou desfilar pra mim

Mas chegou o carnaval
E ela não desfilou
Eu chorei na avenida, eu chorei
Não pensei que mentia a cabrocha, que eu tanto amei




サテンの切れ端

俺は1年間ひたすらサンバを練習した
スルドとタンボリンも買った
夢に全てをつぎ込んだ
そうしかったんだ 俺は
それに彼女も 俺と一緒にパレードで歩いてくれるって言ったんだ

俺のサンバチームはまじで最高だった
俺が想像していたまさにその通りだった
俺はこの1年寝るときには
サテンの切れ端をまとっていた
それに彼女も 俺と一緒にパレードで歩いてくれるって言ったんだ

でもカーニバルの日
彼女は現れなかった
俺は大通りで泣いた 俺は泣いた
夢にも思わなかった
あのバカ女が、俺があんなに愛した女性が、まさか嘘をついていたとは




コード進行参考
Cifra club



Lembre de mim

曲名 Lembre de mim
邦題 リメンバー・ミー

普段はパソコンでブログ記事を書くのですが
試しにスマホからhtml編集してみます…
イラッとしそう(笑)

ディズニー・ピクサーのメキシコを舞台にした映画『リメンバー・ミー』の主題歌。
ポル語版は、ポルトガル版とブラジル版があります。
文法も発音も違いが感じられて面白いので、
語学オタクさんは聴き比べてみてください⭐︎
ここではブラジル版を訳してみます。




Lembre de mim

Lembre de mim
Hoje eu tenho que partir
Lembre de mim
Se esforce pra sorrir
Não importa a distância
Nunca vou te esquecer
Cantando a nossa música
O amor só vai crescer

Lembre de mim
Mesmo se o tempo passar
Lembre de mim
Se um violão você escutar
Ele, com seu triste canto
Te acompanhará
E até que eu possa te abraçar
Lembre de mim




覚えててね

私のこと 覚えててね
今日でお別れだけど
私のこと 覚えててね
笑顔になって
距離なんて関係ない
私はあなたのこと絶対に忘れたりしない
私たちの音楽を歌いながら
愛は育ち続ける
私のこと覚えててね
たとえ時が過ぎても
私のこと覚えててね
もしギターの音を聴いたなら
ギターがその悲しい響きで
あなたに寄り添うから
私があなたを抱きしめられるその日まで
私を覚えててね




YouTubeアプリで埋め込みコード出す方法分からん(笑)
https://youtu.be/dp6hmJ4VKyM?feature=shared

Maria, Maria

曲名 Maria, Maria
邦題 マリア、マリア
作曲・作曲 Milton Nascimento, Fernando Brant
 
例のごとく、歌詞を覚えるために翻訳します(笑)
 
マリア・マリア自体は日本(のブラジル音楽が好きな人たちの間)でも有名な曲のようで、
曲解説をしている日本語サイトもちらほら見つかります。
記事下部の参考ページ一覧をご参照ください。
 
。。。というわけで私は解説スルーしてもいいんですが、
やっぱりポル語サイトを漁って読んでみました。
誰にも頼まれたわけでもなく、何ならニーズすら無いのに、完全に趣味ですね。
 
マリア・マリアは、舞台集団Grupo Corpo(身体集団)による
同名の現代舞踊作品「マリア・マリア」のために1976年に作られた楽曲で、
公演の最初と最後に演奏されました。
つまり、テーマソングですね。
ただ、その時点ではまだ歌詞が無く、スキャットだけの曲でした。
公演が世界的な成功を収めたのち、1978年に後付けで作詞されたようです。
 
舞台作品はアフロアメリカン系の奴隷として働くある黒人女性の物語で、
特にマリアは、ミナスジェライス州の鉄道線の端に住み、
子供たちに教育と尊厳を与えるために努力を惜しまない女性でした。
主人公には社会的批判、怒り、自由への戦いといったテーマが投影されています。
 
…ということは、マリア・マリアの歌詞もその視点で読んだ方がいいということですね。
 
マリアという名前は、ブラジルではありふれた名前で、
それ故に、ごく普通の女性、身の回りの女性、といった表現の代名詞になっています。
日本でも、親戚、近所、同級生の陽子ちゃんや明子ちゃんと言ったところでしょうか。
 
世の中の『マリア』達は、決して容易な日常を送っているわけではありません。
ほら、日本の主婦だって、尽きることのない名もなき家事に忙殺され、
誰からも褒められず認められず、それでも耐えて心を強く持ち、
自我を殺し汗を流して働きつつ、子供や夫の前では笑顔の良妻賢母であり…
って愚痴がTwitterにも溢れてますよね。
ブラジルの場合は、そこに階級による不平等や男尊女卑、
黒人女性を排除抑圧する社会や、宗教的な制約など、
日本とは違った種類の抑圧があるかと思います。
 
疲れ知らずの黒人女性奴隷、逆境にも屈しない強さ、
常に笑顔を忘れず周囲を魅了する存在感、決して諦めない名もなき女性達。
そんな女性を表現した舞踊にインスピレーションを得た歌詞。
 
奴隷の黒人女性も人生を生き、愛されるべき存在。
痛みが刻み込まれた身体でも、
勇気を決して忘れず、人生や夢を信じ、
時には狡猾ささえ味方にし、果敢に生きていく、
そんな人々を称賛する歌のように思います。
 
黒人女性じゃなくても、ほら、日本の女性の抱えるもやもやにも気づいてあげて(笑)
 
どうでもいいのですが、ミルトンでマリアと言えばFlor de lisですが、
こっちのマリアは名もなき女性ではなく聖母マリアでしたね。ややこしい。
 
あと、ポル語サイトを漁って何が面白いって、
情報が多い分、雑多で視点も多様ということですよね。
中には「マリア・マリア」は「マリファナ」の意味だっていう解釈もあり、
「主であり、ある種の魔法であり、他のもの同様嗜好品として認められるべきであり、
 最強に強くて抑える系の薬であり、泣くべき人が笑い出し」
とかいう歌詞の抜粋になるほどーと思ったり。
マリア・マリアという舞台の主題歌であることを知らなかったら、
この解釈になびいてしまいそうです(笑)
 


 
Maria, Maria
 
Maria, Maria é um dom, uma certa magia
Uma força que nos alerta
Uma mulher que merece viver e amar
Como outra qualquer do planeta
 
Maria, Maria é o som, é a cor, é o suor
É a dose mais forte e lenta
De uma gente que ri quando deve chorar
E não vive, apenas aguenta
 
Mas é preciso ter força, é preciso ter raça
É preciso ter gana sempre
Quem traz no corpo a marca
Maria, Maria mistura a dor e a alegria
 
Mas é preciso ter manha, é preciso ter graça
É preciso ter sonho sempre
Quem traz na pele essa marca
Possui a estranha mania de ter fé na vida
 


 
マリア、マリア
 
マリア
マリアは天からの授かりもの
魔法のような確かな魅力
私たちを警戒させ気づかせる力
この世の他の女性と同じように
生き、愛されるべき女性
 
マリア
マリアは音であり、色であり、汗
泣くべき時に笑い 生きることなくただひたすら耐える人々の
最も強くそして効き目の遅い薬
 
けれど 強さが必要だ 決意も必要だ
常に願望を持ち続ける必要もある
身体にその印を持つ者は
マリア マリア
痛みと喜びが交じり合う
 
けれど 狡猾さが必要だ 優雅さも必要だ
常に夢を抱いている必要もある
肌にその印を持つ者は 奇妙な癖がある
人生を信じるという癖が
 
******
 
dom = 贈り物、授かりもの、恵、天賦の才、調書、美点
magia = 魔法、魔術、呪術、妖術、黒魔術、魅力、魅惑
suor = 汗、労苦、重労働
dose = 含有量、薬の服用量、一度に飲む分量
 ser dose = ser dose para leao = 非常に厳しい、退屈、不快
apenas = ただ…するだけ、もっぱら、やっと、かろうじて
aguenta = 支える、維持する、耐える、我慢する、持ちこたえる
raça = 人種、民族、種族、血統、仲間、同類、部類、強い決意、
 ter raca = アフリカ人の血を引く、強い
manha = 器用さ、狡さ、狡猾、計略、策略、悪習、悪癖、
Possui = 所有する、持っている、果たす、務める、支配する、とりつく、
mania =
 
******
 
genteという基本用語。
a genteなら、人々とか私たちとか、不特定の多数だと読めるのですが、
uma genteとは?
不特定の人々をグループとしたそのあるグループって、
もう少し具体的にどういう手段だろう?
家族?黒人奴隷たち?地域の人々?
 


 
コード進行参考
 
参考ページ
なまくらにとうにゅう
 詳細なミルトン解説、歌詞訳、単語解説。
 こういう細かい故に相当脱線気味で思考駄々洩れな単語説明すごく好き。
秘密の宮廷ゴールデンタイム
 曲経緯、歌詞の日本語訳。
まいにちポップス
 曲解説、音源多数。ビートルズ感に惹かれるという個人的感想部が面白い。
Letras
 ポル語。歌詞解釈。
 久しぶりに歌詞検索して何に驚いたって、この歌詞サイト古株のletraが歌詞解説まで始めたってことですよね。
Versos e Prosas
 ポル語。曲経緯。
la universal
スぺ語(途中までポル語だと思いながら読んでたらスぺ語だった時のショック)。曲経緯。
 


 
1976年の舞台の映像は残っていないようだけれど、
きっとこんな身体表現の舞台だったんだろうなー
Grupo Corpo、つまり身体集団っていう名称が既に語ってるよね!

Me deixe en paz

曲名 Me deixe em paz
邦題 ほっといてくれよ
作曲・作曲 Milton Nascimento

Me deixe em pazは、
スペイン語でdejame em paz。
頻出表現のような気がするのはなぜでしょう?
命令形の時に習ったりするのかな?
映画とかでも聞くことありそう。

意味は「私のことはほっといてよ!」「ほっといてくれよ!」といったところ。
過干渉な人に、嫌いな人に、煩わしい人に、怒ってぶつける言葉。
曲のタイトルがこうなっている以上、
歌詞を読まなくても中身は大体想像できる気がします(笑)
でも読んでみます。タイトルが好きだから☆




Me deixe em paz

Se voce nao me queria
Nao devia me procurar
Nao devia me iludir
Nao deixar eu me apaixonar

Evitar a dor
E impossivel
Evitar esse amor
E muito mais
Voce arruinou a minha vida
Me deixa em paz




ほっといてくれよ

俺のことが好きじゃないんなら
俺を求めないでくれ
俺をたぶらかさないでくれ
俺を夢中にしないでくれ

痛みを避けることなど不可能だ
その愛を避けることなど尚更だ
お前は俺の人生を崩壊させた
俺をほっておいてくれ

******

procurar = なくしものを探す、求める
iludir = 惑わす、たぶらかす、だます