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Sueño del Retorno

曲名 Sueño del Retorno
英題 Dream of the Return
作曲 Pat Metheny
作詞 Pedro Aznar

スペイン語を読むと、
何故か、冠詞に目が留まります。

 Al mar eché un poema
 海に詩を投げる

この詩は、
"ある1つの"詩であって、
"その特定の"詩じゃないだな、
"複数の"詩じゃないんだな、とか。

でも日本語に訳すときに
「詩を1つ投げる」とすると、
いかにも外国文学ですって響きになる。
で、「詩を投げる」になる。

 古池や 蛙飛び込む 水の音

蛙は何匹いるでしょう?
大方の人は、きっと1匹と答えるはず。

 カエルの歌が 聞こえてくるよ

カエルは何匹いるでしょう?
きっと、何匹もと答えるはず。

数は文脈理解な日本語。

海に投げた詩が、un poemaと理解されますように。




Sueño del Retorno

Al mar eché un poema
que llevó con él
mis preguntas y mi voz

Como un lento barco
se perdió en la espuma

Le pedí que no diera la vuelta
sin haber visto
el altamar y en sueños
hablar conmigo de lo que vio

Aún si no volviera
yo sabría si llegó

Viajar la vida entera
por la calma azul o
en tormentas zozobrar
poco importa el modo
si algún puerto espera

Aguardé tanto tiempo el mensaje
que olvidé volver al mar
y así yo perdí aquel poema

Grité a los cielos todo mi rencor

Lo hallé por fin,
pero escrito en la arena
como una oración

El mar golpeó en mis venas
y libró mi corazón.




Sueño del Retorno

海に 詩を投じた
私の問いと 声を乗せて

それは ゆっくりとした舟のように
泡の中に消えていった

どうか戻って来るなよ
公海を見るまでは
代わりに 夢の中で
語っておくれ 何を見たのかを

たとえ戻って来なかったとしても
私には 着いたんだと分かるから 

生涯を 旅する
青い凪を行くか
それとも 嵐にもまれるか
どういうかたちでも構わない
そこに 港が待っているのなら

とても長い間 メッセージを待っていた
やがて 海に戻ることを忘れ
あの詩を失ってしまった

空に叫んだ
私の憎しみを全て

ついに見つけた
けれどそれは 砂の上に残されていた
まるで お祈りのように

海が 私の脈を打ち
私の心を 解放した




コード進行参考
Cifra club




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コメント

No title

「一篇の詩を投じた」、では如何でしょうか?

Re: Sueño del Retorno

一遍の、いいですね!
きちんと1つという意味を伝えつつ、不自然にならない言葉の選択。
ありがとうございます!

ブログ本文を編集できる時に追記させていただきます♪

また気付かれたことがあったら、ぜひ教えてください。
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