Piano na Mangueira
曲名 Piano na Mangueira
邦題 マンゲイラのピアノ
作詞 Chico Buarque
作曲 Antonio Carlos Jobim
ジョビンの伝記を読んで、
ブラジル音楽系の本を貪りたくなりました。
おあつらえ向きに、たまたま覗いた某所で「Bossa Nova パジャマを着た神様」を発見☆
出会いだな~
こういう本を読むと、
自分の世界がいかに狭いか気付かされます。
知らないアーティスト、知らない曲の何と多いことか。
逆を言えば、めくるめく無尽蔵な音楽の世界が待っている。
という訳で、読み始め数ページに出てきた数多の未翻訳楽曲から、
素敵なエピソードを伝えたくて、Piano Na Mangueiraを訳してみます。
Mangueiraは、リオデジャネイロのサンバチームのこと。
サンバカーニバルでは、毎年テーマを決めてサンバを作りあげるのですが、
1992年は「Antonio Carlos Jobim」をテーマにしようと決めていました。
別にジョビンに作曲を依頼するわけでもなく、あくまでテーマ。
チームがジョビンにその承諾を求めると、
なんとジョビンは頼まれもしないのに曲を作り、
チームの練習に参加し、
カーニバル当日には、6メートルもある山車の上に乗って登場。
実は、ジョビンの音楽は、ブラジルの庶民にはなかなか理解されず、
「アメリカナイズ」されているなどのバッシングを受けたり、
アメリカで売れたものをブラジルが逆輸入するような不遇な状況が
長く続いていたんだそうです。
それでもジョビンはブラジルをリオを愛し続けていた。
そして、晩年になりブラジルでも認められ始め、
ついに、サンバというまさにブラジル庶民の音楽で、
ジョビンにオマージュが捧げられた。
ジョビンがブラジル大衆に受け入れられた歴史的瞬間を残す曲が、
Piano na Mangueiraなのです。
ジョビンは、映画音楽などお金になる仕事を頼まれても、
断ることも多かったそう。
マンゲイラから話を受けた時、
繊細なジョビンの心にどれほどの歓びが溢れたか。
どんな名誉を送られるよりも、嬉しかったに違いありません。
Piano na Mangueira
Mangueira
Estou aqui na plataforma
Da Estação Primeira
O Morro veio me chamar
De terno branco e chapéu de palha
Vou me apresentar à minha nova parceira
Já mandei subir o piano pra
Mangueira
A minha música não é de levantar
Poeira
Mas pode entrar no barracão
Onde a cabrocha pendura a saia
No amanhecer da quarta-feira
Mangueira
Estação Primeira de Mangueira
マンゲイラの中のピアノ
マンゲイラ
俺は今 第一の駅のプラットホームにいる
マンゲイラに辿り着いたんだ
ファベーラの丘が俺を呼びに来たんだ
白いスーツに麦わら帽子をかぶって
俺は新しい仲間に自己紹介をするんだ
マンゲイラにピアノを上げといてくれって もう頼んである
ギターと打楽器のサンバの世界に ついにピアノが迎え入れられた
俺の音楽は埃を巻き上げたりしない
けど スラム街の掘っ立て小屋には入るんだ
そこでは カーニバルが終わった水曜の夜明けに
ムラータの娘が
1年待ち続け出番を終えたサンバ衣装のスカートをハンガーにかける
マンゲイラ
サンバチーム マンゲイラ
・・・・・・
plataforma = プラットホーム、高台
Da Estação Primeira = 直訳は、第一の駅
リオの次の駅がマンゲイラ駅なので、第一の駅とは、マンゲイラのこと
ただ、大文字なので、たぶんマンゲイラの正式名称
Grêmio Recreativo Escola de Samba Estação Primeira de Mangueira
を意味している(又は掛けている)と思われます
O Morro = リオのスラム街があるファベーラの丘
terno = スーツ
chapéu de palha = 麦わら帽子
Parceira = パートナー、仲間
barracão = 貧民街の粗末な家、カーニバルの山車を入れる小屋
日本語でバラックって言われているものかな
a cabrocha = ムラータ
quarta-feira = 水曜
カーニバルは火曜までなので
カーニバルが終わった灰の水曜日のこと
・・・・・・
直訳では分かりにくいので、
裏の意味も分かる範囲で翻訳内に含めました。
説明くさい訳でごめんなさい。
でも、多分、もっと色んなメッセージが隠れていると思います。
短歌の掛詞のように、
短い歌詞の中に、深い想いが込められている気がします。
参考WEBページ
鉄道チャンネル
マンゲイラの正式名称を調べてたら、こんな所に薀蓄が。
ジョビンがピアノを弾き、シコが歌う。
原作者の表現する映像。
邦題 マンゲイラのピアノ
作詞 Chico Buarque
作曲 Antonio Carlos Jobim
ジョビンの伝記を読んで、
ブラジル音楽系の本を貪りたくなりました。
おあつらえ向きに、たまたま覗いた某所で「Bossa Nova パジャマを着た神様」を発見☆
出会いだな~
こういう本を読むと、
自分の世界がいかに狭いか気付かされます。
知らないアーティスト、知らない曲の何と多いことか。
逆を言えば、めくるめく無尽蔵な音楽の世界が待っている。
という訳で、読み始め数ページに出てきた数多の未翻訳楽曲から、
素敵なエピソードを伝えたくて、Piano Na Mangueiraを訳してみます。
Mangueiraは、リオデジャネイロのサンバチームのこと。
サンバカーニバルでは、毎年テーマを決めてサンバを作りあげるのですが、
1992年は「Antonio Carlos Jobim」をテーマにしようと決めていました。
別にジョビンに作曲を依頼するわけでもなく、あくまでテーマ。
チームがジョビンにその承諾を求めると、
なんとジョビンは頼まれもしないのに曲を作り、
チームの練習に参加し、
カーニバル当日には、6メートルもある山車の上に乗って登場。
実は、ジョビンの音楽は、ブラジルの庶民にはなかなか理解されず、
「アメリカナイズ」されているなどのバッシングを受けたり、
アメリカで売れたものをブラジルが逆輸入するような不遇な状況が
長く続いていたんだそうです。
それでもジョビンはブラジルをリオを愛し続けていた。
そして、晩年になりブラジルでも認められ始め、
ついに、サンバというまさにブラジル庶民の音楽で、
ジョビンにオマージュが捧げられた。
ジョビンがブラジル大衆に受け入れられた歴史的瞬間を残す曲が、
Piano na Mangueiraなのです。
ジョビンは、映画音楽などお金になる仕事を頼まれても、
断ることも多かったそう。
マンゲイラから話を受けた時、
繊細なジョビンの心にどれほどの歓びが溢れたか。
どんな名誉を送られるよりも、嬉しかったに違いありません。
Piano na Mangueira
Mangueira
Estou aqui na plataforma
Da Estação Primeira
O Morro veio me chamar
De terno branco e chapéu de palha
Vou me apresentar à minha nova parceira
Já mandei subir o piano pra
Mangueira
A minha música não é de levantar
Poeira
Mas pode entrar no barracão
Onde a cabrocha pendura a saia
No amanhecer da quarta-feira
Mangueira
Estação Primeira de Mangueira
マンゲイラの中のピアノ
マンゲイラ
俺は今 第一の駅のプラットホームにいる
マンゲイラに辿り着いたんだ
ファベーラの丘が俺を呼びに来たんだ
白いスーツに麦わら帽子をかぶって
俺は新しい仲間に自己紹介をするんだ
マンゲイラにピアノを上げといてくれって もう頼んである
ギターと打楽器のサンバの世界に ついにピアノが迎え入れられた
俺の音楽は埃を巻き上げたりしない
けど スラム街の掘っ立て小屋には入るんだ
そこでは カーニバルが終わった水曜の夜明けに
ムラータの娘が
1年待ち続け出番を終えたサンバ衣装のスカートをハンガーにかける
マンゲイラ
サンバチーム マンゲイラ
・・・・・・
plataforma = プラットホーム、高台
Da Estação Primeira = 直訳は、第一の駅
リオの次の駅がマンゲイラ駅なので、第一の駅とは、マンゲイラのこと
ただ、大文字なので、たぶんマンゲイラの正式名称
Grêmio Recreativo Escola de Samba Estação Primeira de Mangueira
を意味している(又は掛けている)と思われます
O Morro = リオのスラム街があるファベーラの丘
terno = スーツ
chapéu de palha = 麦わら帽子
Parceira = パートナー、仲間
barracão = 貧民街の粗末な家、カーニバルの山車を入れる小屋
日本語でバラックって言われているものかな
a cabrocha = ムラータ
quarta-feira = 水曜
カーニバルは火曜までなので
カーニバルが終わった灰の水曜日のこと
・・・・・・
直訳では分かりにくいので、
裏の意味も分かる範囲で翻訳内に含めました。
説明くさい訳でごめんなさい。
でも、多分、もっと色んなメッセージが隠れていると思います。
短歌の掛詞のように、
短い歌詞の中に、深い想いが込められている気がします。
参考WEBページ
鉄道チャンネル
マンゲイラの正式名称を調べてたら、こんな所に薀蓄が。
ジョビンがピアノを弾き、シコが歌う。
原作者の表現する映像。
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